【ソフトテニス】フォームで悩む人が見直すべき”フォームの勘違い”3つ【強くなるコツ】
こんにちは、ささです。
僕は現在「真面目で不器用な」大学生・社会人専門のソフトテニス指導者をしているのですが
やはりソフトテニスはフォームで悩む人が多いです。
あなたもフォームで悩んでいませんか?
・色んなフォームを試してきたがどれもしっくりこない……
・フォームはある程度綺麗なのに試合になると打てなくなる
・強い選手のフォームを真似しても同じようなボールが打てない
1つでも当てはまった方はこの記事を最後までご覧ください!
今回は長年ソフトテニスを続けている人でも陥っていることが多い「フォームの勘違い」を確認していきます。
あなたは大丈夫でしょうか?
ぜひこの記事で勘違いを潰してください!
勘違い①フォームを意識すれば強くなる
ソフトテニスプレーヤーの多くは「フォームはめちゃくちゃ大事」と考えています。(選手も指導者も)
たしかにフォームは大切です。
・身体の使い方を覚えたら楽に強力なボールが打てるようになる
(腕打ちは余計な力が必要だし、スイングもブレやすい)
・怪我の防止
(身体の負担を減らす)
といったメリットがあるからフォームを身につけます。
この辺はきっとこの記事に辿り着くくらい研究熱心なあなたならばご存知かと。
しかし
重要視「しすぎ」も問題なんです。
フォームというのは思い通りにボールを打つための手段。
それなのに、いつの間にかフォームを身につけることが目的になってしまっている人がめちゃくちゃ多いんです。
こういうのを手段の目的化と言います。
ちょっと例を出しますね。
手段の目的化の例
僕が昔指導していたソフトテニスのクラブでの出来事です。
ストローク練習をしていたら、打点が高くなったボールを鋭く、しかもしっかりコースをコントロールして打ち込んだ子がいたんです。
すかさず「ナイスボール!」と声をかけました。
ところが、その子はなぜか浮かない表情をしています。
僕「どうした?めっちゃナイスボールやったやんけ」
選手「いや、今のは膝が曲がっていなかったんです」
僕「あー。たしかに。膝曲げることは大事やな。でも、今のボールは打点高いから膝が曲がりすぎてたら逆に打てないやん」
選手「…?ストロークは膝を曲げることが大事なんじゃないんですか?」
どうやら顧問の先生に「とにかく膝を曲げろ」と教わっていたそうです。
・重心を下げることは安定感につながる
・膝が高いとボールを上から見る形になり、面が被りやすくなってしまう
といった理由があるので膝を曲げることはたしかに大切です。
しかし、当たり前ですが、
トップ打ちとアンダーストロークでは適切な膝の曲がり具合は変わりますよね。
膝を曲げることは思い通りに打つための手段なのに
その子の中ではいつの間にか膝を曲げることが目的になってしまっていたわけです。
(無意識のうちに「先生に教わった通りにする」ことを優先している)
ソフトテニスは手段の目的化がよく起こります。
(特に「真面目」な人ほど手段の目的化に陥りやすいです)
アドバイスを鵜呑みにするのではなく、
必ず理由を「自分で」考えるように!!
※「自分も真面目すぎていつの間にか手段が目的になっていたかも……」と不安になった方はぜひ以下の記事も合わせてご覧ください!
↓↓↓
勘違い②フォームがズレるからミスをする
例えばレシーブをミスってネットにかけてしまったとき。
すぐに「今のはフォームがズレていた」って考える人がめちゃ多いんですが、本当にそうでしょうか?
もしかしたら、動き出しが遅れてしまい、打点が近くなりすぎていたのかもしれません。
この場合、ミスの原因はフォームというより「反応が遅かった」ことです。
だとしたら、
素振りしてフォームを確認するより反応を早くするトレーニングをした方がいいですよね。
もしくは
反応は遅れていなかったんだけどボールとの距離感をつかむのが苦手で上手く打点に入れなかった
という可能性もあります。
そしたらボールとの距離感をつかむトレーニングをしようって話になります。
とにかくフォームがミスの原因とは限らないわけです。
言われてみれば当たり前なのですが
普段ミスをしたときすぐにフォームのせいにしていませんか?
フォームは安定した技術を身につける要素の1つですが
あくまでも数ある要素のうちの1つです。
うまくいかない原因はなんなのか?
「考える」癖をつけること。
ちなみに
手出しだと打てるのに乱打になると打てない
という悩みの原因の90%はフォームではありません。
「手出しだと打てるのに乱打になると打てなくなる」という人は必ず以下の記事をご確認ください!
↓↓↓
勘違い③強い選手のフォームを真似すれば強くなる
「○○選手と同じフォームになれば同じボールが打てるはず」
一見正しそうですが、実はこれも勘違いなんです。
「○○選手のフォーム」はあくまでも○○選手の筋肉量、骨格に合うフォームであって、あなたに合うとは限りません。
人間は一人一人身体が違います。
腕が2本とか、そういう大まかな構造は同じですが、骨格の可動域や向き、筋肉量は人それぞれです。
正解のフォームなどないということを肝に銘じてください。
もし正解のフォームがあるのだとしたら、強い選手はみな同じフォームになるはずですよね。
しかし実際には強い選手ってみんな違うフォームのはずです。
(綺麗なフォーム=強いとも限らない。割とぎこちないフォームだけど、強い選手もたくさんいる)
先ほども言った通り
フォームは思い通りに打つための手段であって、目的ではありません。
強いて言うなら自分に合うフォームが正解です。
……とは言え「自分に合うフォームってどうやって探せばいいんだよ」と悩みますよね?
強い選手のフォームを何も考えずに全て真似するのではなく
強い選手のフォームに共通する要素を抽出して、その要素を意識する
という方法がおすすめです!
(特定の要素だけを真似すれば、自然と他の部分は自分に合う動きが出てくる)
強い選手のストロークに共通する要素について学びたい人は以下の記事をご覧ください!
↓↓↓
まとめ
・フォームの意味を考えろ!
(手段が目的になっていないか?)
・すぐにフォームのせいにするな!
(原因を考える癖をつけろ!)
・正解のフォームなどない!
(自分に合うものを自分で探せ!)
ソフトテニスは指導者でさえも「とにかくフォームが大事」と勘違いしている人が多いです。
もちろん指導者がしっかりソフトテニスを学ぶ、というのも大切なんですが、
「自分で」ソフトテニスを学んでしまえば、指導者や環境に左右されずにめきめきと上達することが可能になります。
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僕は今でこそインハイ選手やハイジャパ選手と楽しく試合をしたり、
指導者として活動をしたり、と
ソフトテニスを楽しめていますが、
かつてはショート乱打すらできないクソザコ
10年間、必死に練習しているのに全然強くなれない という悩みに苦しんだ過去があります。
単純に言って、才能がなかったんです。
しかし、
そんな僕でも「工夫」をしたらあっさりと変わることができました。
その経験から、たとえ才能がなくても、努力の仕方を学び、実践すれば強くなれると確信しています。
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