【ソフトテニス】試合で風が吹いているときの考え方 【戦略・戦術】
こんにちは、ささです(^o^)
今回は
風が吹いているときの試合の考え方
をお伝えいたします。
・風が吹いている日の試合が苦手
という方は必見です。
風が吹いていても、雨が降っていても
ソフトテニスの試合は行われます。
よほど土砂降りなら中止になるけど
割と強行突破しますね。
風が吹いている 、雨が降っている
って状況はいつも通りじゃない。
いつも通りじゃないってことは
工夫が必要です。
さっそくみていきましょう!
ソフトテニスは対応力勝負
風の話をする前に超大前提として
頭に入れておくべきことを。
冒頭で話した通り、
いつもと違うのであれば
何かしら工夫しないといかんわけですが、
ソフトテニスって実は
「いつも通り」の方が珍しいです。
普段練習するコートと
大会会場のコートが違ったり 、
天候が違ったり 、
観客がいたり、
練習と試合は状況が変わります。
普段の練習にしたって
例えば、テスト期間空けで
ラケット握ったりとか、
筋トレして筋肉痛だとか 、
色々状況は変わりますよね。
もっと言えば、
ソフトテニスは
1球1球全て違うボールが来ます。
必ず数センチはズレるし、
ボールのスピードも回転数も
細かく見れば違うはずです。
人間の身体だって、
今この瞬間も変わり続けています。
だから、
ソフトテニスで勝つために必要な力は
いつも同じ打ち方で打つ力
ではなくて
変わり続ける状況に対応できる力
=対応力
です。
フォームが多少汚くても
思い通りに打てるのであれば
大した問題ではありません。
むしろ、
常に状況は変わり続けるんだから
いつも同じフォームの方が逆に難しい。
同じフォームで打てば安定して打てる
と勘違いしていた人は
以下の記事をオススメします↓
ソフトテニスは対応力勝負である
ということは
必ず頭に入れておきましょう!
風上、風下 とは?
自分側から相手側に向かって
風が吹く(追い風)ときは
風上。
相手側から自分側に向かって
風が吹く(向かい風)ときは
風下
と言います。
風上から打つときは当然
いつもよりボールが伸びやすいですよね。
また、相手のボールは短くなりやすい。
風下から打つときは逆ですね。
自分のボールは短くなりやすく
相手のボールは長くやりやすい。
風上と風下どちらが有利か?
ここで問題です。
ソフトテニスにおいては風上と風下
どっちが有利でしょうか?
(1分ほどでいいので、スクロールする前に
「自分で」考えてみてください!)
風上と風下
ソフトテニスにおいて有利なのは…
風下です。
「なるほど。風下が有利なんだ。」
…で終わってしまったら意味ないですよ!
しっかりと理由を確認していきましょう!
理由
ソフトテニスは基本的に
ネットを越して相手コートに
ボールを入れる必要があります。
(勝つために意識すべき3つのルール
のひとつです)↓
風上から「打点を落として」打つと
どうなるでしょうか?
ネットを越すために上に向かって
打つことになります。
上に向かって強打するのは
通常の状態でもアウトしやすいのに、
さらに追い風が吹いていたら
そりゃアウトしやすくなります。
風上はいつにも増して
高い打点で打つことが
大切になってくるわけです。
打点が高い=打つまでの時間が少ない
=余裕がなくなりやすい
また、当たり前ですが
風上からはロブを打つの難しいです。
もちろん、
不可能ではありませんが
風下からのロブに比べると
難しいことは明らかですよね。
ソフトテニスは余裕の奪い合いです。
風上から打つ場合は
・高い打点で打つ重要性が増す
(時間の余裕が奪われる)
・ロブという選択をしづらい
(選択の余裕が奪われる)
風上は不利になりやすい!
一方、風下は
・向かい風なのでバンバン気にせず
振り切っちゃってOK
・最悪打点を落としてしまっても
ロブが使える
風下が有利になりやすいわけです。
(ラリーが続けば続くほど
どんどん風下が有利になる)
ちなみに、
余裕の奪い合いについては↓
風上、風下の考え方
風上はラリーしたくない。
風下はラリーした方が有利。
てなわけで
風上は短期戦、風下は長期戦
ってのが基本の考え方になります。
セオリーとしては
風下のゲームは基本的に取れるから
風上のゲームをどう取るか
がカギになる!
とりあえず例を一つだけあげときます。
風が吹いている試合の例
実力が「互角」のAペアとBペアの対決
です。
7ゲームマッチで現在
ゲームカウント1-2
ポイントカウント2-3
(左がA、右がB)
4ゲーム目は
Aが風下でサーブ
Bが風上でレシーブ
となっています。
Aペアが6ポイント目の
ファーストをフォルトして
セカンドになりました。
ここでBの前衛が
レシーブでサイドパス
(前衛アタック)
を選択。
見事に成功し、
その後2-4でBペアの勝利
となりました。
…さて、
このBの前衛のプレー
超絶ナイスなんですが
なぜかわかりますでしょうか?
(1分ほどでいいのでスクロールする前に
ぜひ考えてみてください!)
答え合わせ
Bは4ゲーム目で風上でした。
風上なのでラリーを続けると不利です。
(実力が互角で、相手が風下なら、
ラリーは相手が有利ですよね)
注目すべきは
そのプレーをしたときのカウントです。
ゲームカウント1-2のポイント2-3。
Bからすると
この1点が取れればゲームが締まり、
ゲームカウント1-3にできます。
続く5ゲーム目はもう1回風上なので
取れないかもしれませんが、
6ゲーム目は風下の状態で
ゲームカウント2-3です。
あと1ゲーム取れば勝ち
という状況で風下にできる!
一方、
ゲームカウント1-2のポイント2-3
で1点を失った場合。
ポイントは3-3。
デュースになってしまいます。
4ゲーム目は風上なので
ゲームが長引くと不利。
デュースにすると、
相手にゲームを取られる可能性が
高くなるわけです。
しかも、ゲームを失った場合。
ゲームカウント2-2、
並行カウントになってしまいます。
5ゲーム目、Bは引き続き風上なので
ゲームカウント3-2にされやすいです。
6ゲーム目は風下なので
ゲームを取れるかもしれませんが
ファイナルゲームにもつれ込む
可能性が高くなりますね。
超有利な状態(風下)で
あと1ゲーム取れば勝ち
という状況と
1ゲーム取れたとしても
ファイナルゲームにもつれ込む
という状況。
ゲームカウント1-2ポイント2-3のときの
たった1点を取れるかどうかで
こんなにも違うんです。
もちろん、
こういった駆け引きを理解していなくても
ソフトテニスは楽しいですが、
駆け引きを学んでおけば
ソフトテニスはもっと勝ちやすく、
もっともっと楽しくなりますよ!
ちなみに、
戦略・戦術をしっかり学びたい!
と思った方は以下の記事がおすすめです。
戦略・戦術の基本↓
7ゲームマッチの考え方「1-2理論」↓
まとめ
・変わり続ける状況に対応できる奴が勝つ
・風上と風下ならルール上風上が不利
(風下が有利)
・戦略・戦術を学ぶと
ソフトテニスはもっと楽しくなる!
今回は
風が吹いてるときの試合の考え方
について説明しました。
もちろん、今回お伝えした話は
ある程度ラリーができることが前提です。
ラリーがうまく続けられない…
って人は↓をご覧ください
駆け引きは技術を助けるし
技術は駆け引きを助けます。
やっぱソフトテニスは深いです
(^O^)
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